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はじめに──「走る力」で未来を切り拓けるか?
「推薦って、結局どれだけ速ければいいの?」
「全国行かないと無理?」
「勉強できないと落とされる?」
中学・高校で陸上に打ち込んでいる生徒たちが、進路を考えるタイミングで必ずぶつかる疑問です。
特に「陸上で推薦入試を狙いたい」という人にとって、情報不足は致命的。
でも安心してください。この記事では、
✅ 実際に推薦で大学進学を果たした選手の例
✅ スカウトされる選手の特徴
✅ 推薦の「条件」と「落とし穴」
などを、わかりやすく・ちょっと熱くお届けします。
第1章:そもそも、陸上の推薦ってどんなもの?
陸上での大学進学には、大きく分けて以下の3つのルートがあります。
- スポーツ推薦(指定校)
- AO入試(総合型選抜)
- 一般受験(自己推薦も含む)
中でも最も人気があるのが「スポーツ推薦」。
これは、高校の成績+競技実績を元に、大学側が「ウチに来てよ」と声をかけてくれる制度。
まさに「走る力=進路」になる夢のような制度ですが、もちろん条件はあります。
第2章:大学推薦の“3つの条件”とは?
①「競技実績」が第一条件
これは誰もが思う通り。
たとえば、
- インターハイ出場・県大会上位入賞
- 全国レベルのリレーメンバー
などが目安になります。
ただし、必ずしも「全国クラス」じゃなくても推薦は狙えます。
関東・関西の大学であれば、県ベスト8や記録次第で十分可能性はあるのです。
②「内申点・出欠・態度」も見られる
大学側は「学力も人間性もあるか」を見ます。
実は、進路担当が最後に押せるかどうかは「通知表・評定平均」や「欠席日数」にかかっていることも多いのです。
推薦されても、大学側の学力基準に達しなければ落とされることも。
③「学校の推薦枠」が必要
意外と知られていないのが、校内での競争です。
1つの大学に対し、1校から1名という枠制限がある場合も。
同じ学年に強い選手が複数いた場合、「誰が行くか」でモメることもあります。
だからこそ、顧問との信頼関係や、日頃の立ち居振る舞いも大事なのです。
第3章:「声がかかる選手」の共通点
推薦されやすい選手にはある共通点があります。以下のような特徴を持つと、大学から“逆指名”されやすいです。
- 全国大会に毎年出場している
- 指導者とのネットワークが強い(OB・顧問の影響)
- SNSで注目されている(今はこれも意外と重要)
- 性格が素直で、チームのムードメーカー的存在
- 指導者受けがいい(これ超大事)
また、**推薦されるかは“情報戦”**です。
早めに気になる大学の監督やOBにコンタクトを取っておくと、可能性は一気に広がります。
第4章:推薦を狙うなら、いつ動くべき?
高2の冬〜高3の春が勝負です。
理由は、大学側がそのタイミングで推薦者を選定しはじめるから。
つまり、高3のインターハイで結果を出してからでは遅い。
推薦組は春にはもう動いています。
だからこそ、高2の終わりには
- 自分の志望校リストを作る
- 顧問に意思表示する
- 大学の練習会に参加しておく
こうした行動が推薦の未来を大きく左右します。
第5章:「推薦で行けなかった」人のリアル
推薦で進学を考えていたのに、うまくいかなかった人も少なくありません。
- 成績がギリギリで、大学の基準に届かなかった
- 同じ学年に全国入賞者がいて、推薦枠が取れなかった
- 最後の大会でケガしてしまい記録が残らなかった
こうした事例からわかるのは、**推薦は「努力×運×準備」**で決まるということ。
推薦に頼り切るのではなく、一般受験や他ルートの保険も用意しておくべきです。
終わりに──「走る」ということは、自分の道を切り拓くこと
陸上推薦は、確かに“夢のチケット”です。
でも、それは自分の走りと日々の積み重ねでしか手に入りません。
記録は、ウソをつかない。
努力は、見ている人がいる。
そして、「今の走り」が、未来の自分の扉を開けていく。
そう信じて、今日も一歩前に出ましょう。
君のスタートラインは、いつだって“今”から。