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■「何を食べるか」で勝負が変わる…!?
100m、1500m、マラソン、跳躍、投てき──。
種目が違えば、食べるべき“補食”も違ってくる。
だけど共通して言えるのは、**「補食=第2の武器」**ということ。
最近ではSNSで「試合前にバナナ」「プロテインおにぎり」「カフェインゼリー」など、流行りの補食が注目されているが…それって本当に効果あるの?
本記事では、実際に現場で戦う現役陸上選手たちの“本音”とともに、試合当日の食事のリアルを深掘りしていく。
■流行ってる補食って、どんなの?
まずはSNSやYouTube、栄養士監修のスポーツメディアで話題の**“人気補食リスト”**をざっと紹介しよう。
2025年の流行補食TOP5(陸上界編)
- バナナ+塩飴の組み合わせ(糖+電解質)
- ゆでたまご+おにぎり1個(たんぱく質+糖質)
- プロテインバー+ブラックコーヒー(集中力アップ)
- エナジージェル+カステラ(すぐに使えるエネルギー)
- オートミールクッキー+BCAAドリンク(持続系)
これらはSNSでも「#試合前メシ」「#補食ルーティン」などでシェアされることが多く、特に中高生〜大学生ランナーに支持されている。
でも本当に「結果につながってる」のか?
■現役選手に聞いた「試合前、何食べてる?」
関東の大学短距離選手Yくん(200m・PB21秒3)は語る。
「僕は正直、バナナとかじゃ足りないです。2時間前におにぎり2つとプロテインバー、直前にカフェインゼリー。糖質とアミノ酸は“効いた感”があります。」
一方、長距離選手で全国入賞経験のあるMさん(女子5000m)はこう話す。
「朝は食パンとヨーグルト、試合2時間前におにぎり、スタート30分前に蜂蜜入りの梅干し。途中で脚が攣らないように塩分は意識してます。」
つまり、**「補食=万能ではない」**ということ。
自分の種目、体質、当日の気温やタイムスケジュールを踏まえて、「食べるタイミングと内容」を自分流に調整するのが重要らしい。
■栄養士が推す“王道”補食ルール
スポーツ栄養士によると、以下の点が「失敗しない補食選び」のカギ。
ポイント
- 試合3時間前は“しっかりエネルギー”を摂る(おにぎり・パン・麺など)
- 1時間前~直前は“消化の良いもの”に限定(ゼリー・バナナなど)
- 脂質・食物繊維の多いものはNG(お腹がゆるむ原因に)
- “甘すぎる”飲料は血糖値乱高下で逆効果になることも
とくに「食べ慣れてないものを試合当日に初めて食べる」のはNG中のNG。
■逆効果だった“補食の失敗談”
補食は効果的に働けば武器になるが、間違えると「足を引っ張る」ことも。
実際にあったNG補食体験
- エナジードリンクを初めて飲んだら動悸が止まらなくなった
- 食べすぎてアップで胃が重くなり、集中できなかった
- 水分不足でこむら返り、原因は「口が渇かないから飲まなかった」
- 試合前にチョコレート系スイーツ→レース中に気持ち悪くなる
どれも「良かれと思ってやったこと」が裏目に出たケース。
**「補食は味方にも敵にもなる」**という教訓がここにある。
■まとめ|“流行り”より“自分の体感”を信じよ
補食の正解はひとつじゃない。
でも大事なのは、SNSの“バズり補食”を鵜呑みにするのではなく、自分の体に合うものを見つけておくこと。
そのためには、日々の練習や記録会で「試合を模した補食実験」をしておくのが最強の準備。
試合当日に“いつもの食事”をすることが、最大の安心感と集中力につながる。