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はじめに|「AIコーチって、ほんとに使えるの?」
陸上選手にとって、“指導者”の存在は絶対だった。
フォーム、メンタル、練習メニュー──すべて人間の感覚と経験で語られてきた。
でも、2025年。
その常識が、音もなく崩れようとしている。
「AIがコーチになる」
そんな未来、想像したことあるだろうか?
この春リリースされた**“Runwise Pro 2025”**というAIコーチングアプリを使ってみたら、世界が一変した。
実験開始|毎日、AIが“声”で指導してくる生活
アプリを起動すると、こう話しかけられた。
「こんにちは、今日の疲労度はレベル3。心拍データから“回復系ジョグ”を提案します。」
え? AIが、こっちの“状態”を読んでくる…?
Garminウォッチと連動し、心拍・ピッチ・睡眠・VO2maxなどのデータを常に分析。
**「最適なメニューを、毎朝5秒で提示」**してくる。
しかもトレーニング中にはリアルタイム音声で、
- 「今、ピッチが落ちてます」
- 「あと200m、スパートの準備を」
- 「右足の着地が強すぎます」
と、まるでマンツーマン指導のような指摘が飛んでくる。
本当にすごいのは、“人間では無理”な分析精度
正直、最初は「口だけ番長だろ」と思っていた。
でも走っているうちに、AIの“洞察”にゾクッとした瞬間があった。
「昨日のLT走(乳酸閾値走)の後、今の負荷はオーバー気味。今日は距離を1km減らしましょう。」
…コーチでも、こんなこと言ってくれなかった。
AIは**データと論理に基づいた“適切な休息”**をくれる。
その結果、ケガが減った。記録が伸びた。
「根性だけで突っ走る時代は、終わったんだ」と、心から思った。
人間コーチとの違い|「教える」じゃなく「寄り添う」
人間のコーチは、言葉で「頑張れ」と言う。
AIのコーチは、データで「今日は頑張らなくていい」と言う。
ここに、革命がある。
人間は時に熱血すぎる。
でもAIは、“メンタル”と“体のデータ”の両方を冷静に見てくれる存在。
それがなぜか、安心感につながった。
もちろん課題もある。けど“進化”が早すぎる。
AIコーチにも、まだ欠点はある。
- トラック練習や試合本番では使いづらい
- メンタル面の微細な変化には対応しきれない
- 最終的な責任は“自分”にある(全部任せすぎ注意)
でも、その進化スピードがすごい。
アップデートで週1回の精度改善があり、ユーザーのフィードバックで学習し続けている。
人間の指導が「経験値」によるものなら、
AIの指導は「ビッグデータと進化」の塊だ。
おわりに|AIか?人間か? いや、“両方”の時代へ
AIコーチは「人間の代わり」じゃない。
むしろ、人間コーチの限界を**“補完”してくれる存在**だ。
- 人が見落とす数値を拾い、
- 感情に左右されず、
- 365日、データを見守り続けてくれる。
もしあなたが「自己ベストを更新したい」「もっと自分を知りたい」と願っているなら、
AIコーチは、最強のパートナーになる。
2025年、トレーニングは「自分 vs 世界」から、
「自分 × AI」のチーム戦に変わっていくのかもしれない。