Contents
試合前に聴く“神曲”10選
──トップ選手が語るプレイリストの裏側
スターティングブロックに足をかけた瞬間、鼓動は速まり、手のひらには汗。
誰もが経験する、あの“試合前の緊張”。
でも、不思議なもので——
たった1曲の音楽が、そのすべてをプラスのエネルギーに変えてくれることがある。
今回は、実際に陸上選手・アスリートたちに取材・調査した「試合前に聴く神曲」を10曲厳選。
ただのランキングではなく、**「なぜこの曲を選んだのか?」という“裏側”**まで深掘りします。
音楽がメンタルに与える力を、あなたも感じてみませんか?
■ 1. 『Lose Yourself』/Eminem
理由:自分の“今この瞬間”に全てを賭けたくなる。
「試合で泣いたことがある人なら、この曲に共感できるはず」と語るのは、高校インターハイ出場経験のある短距離選手。
この曲のリズムは、まさに“ゾーン”に入るためのトリガー。
■ 2. 『My Hero』/Foo Fighters
理由:自分の中のヒーローを呼び覚ます。
中長距離の選手に多かったのがこの選曲。
「しんどい場面で、ふと“自分は誰のために走るんだっけ”って思い出せる」との声。
■ 3. 『Start Me Up』/The Rolling Stones
理由:走り出すスイッチを入れてくれる。
ウォームアップ中に流す選手多数。
テンポ、リズム、タイトル…すべてが“走り出す”ための楽曲として完璧。
■ 4. 『ブルーベリー・ナイツ』/マカロニえんぴつ
理由:落ち着いて、でも心は高ぶるバランス感。
意外にもリラックス系の曲が人気。
「緊張でカチコチになったとき、ちょっとだけ“人間”に戻れる曲」と語る高校女子ハードラーの一言が印象的。
■ 5. 『Stronger』/Kanye West
理由:自分の進化を信じられるようになる。
“何度負けても、前より強くなる”というメッセージが刺さる。
男子800m選手の間での定番曲。
■ 6. 『限界突破×サバイバー』/氷川きよし
理由:テンションを振り切ってくれる“アガる系”。
「会場がどれだけ静かでも、頭の中はこの曲が大音量で流れてる」と笑う選手も。
“勝負は楽しんだ者勝ち”という空気感が人気の秘訣。
■ 7. 『Whatever it Takes』/Imagine Dragons
理由:犠牲の先にある“勝利”を信じられる。
「この日のために、どれだけの夜を削ってきたか思い出す」と語ったのは、全国常連のリレー選手。
“あの日の自分に負けたくない”という想いがこもる。
■ 8. 『夜に駆ける』/YOASOBI
理由:軽やかさの中にある切なさが心に沁みる。
「気持ちが高ぶりすぎないように、あえて感情を冷静に戻すために聴く」という“中和系神曲”。
バランス重視のアスリートに選ばれている。
■ 9. 『Remember the Name』/Fort Minor
理由:名前を刻むために、走る。
競技人生の節目に必ず聴いていたという元選手の話では「この曲を聴くと、トラックがリングに変わる」と語る。
自分を鼓舞し、勝負に臨む人にぴったりの1曲。
■ 10. 『勝利の笑みを 君と』/ウカスカジー
理由:走り終えたあとをイメージできる。
“走る前”なのに、“走り終えた自分”を先にイメージする。
「この曲が流れてると、もう勝った気になる」という大胆なメンタルセットが逆に効果的。
■ 音楽は、見えない“追い風”になる。
試合に向かう電車の中、アップの最中、スタートの直前。
音楽は、アスリートの孤独にそっと寄り添い、ときに火をつけ、ときに冷静に戻してくれる。
プレイリストに正解はない。
でも、「自分にとっての神曲」は、確実に存在する。
あなたの1曲は、何ですか?