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陸上競技とサステナビリティ──エコな大会運営の最前線

■ スポーツは「自然」を犠牲にしていないか?

陸上競技。
それは人間の身体が持つ“速さ”や“力”を純粋に競い合う、最もプリミティブなスポーツ。

しかし同時に、スタジアム建設、選手移動、観客動員、ユニフォーム制作、補給食のゴミ、そして水の大量使用など、意外にも環境への影響が大きい競技でもあるのです。

「競技が自然を破壊していては、意味がない」
そうした反省とともに、今、陸上界にエコの波が広がり始めています。


■ サステナブルな大会ってどんなもの?

単に「エコバッグを配る」といった表面的なものではなく、大会運営そのものが地球環境と調和するよう設計されているのが現代のトレンド。

では、どんな取り組みが世界で進んでいるのでしょうか?


■ 世界の最前線:サステナブル陸上大会の事例


🌱 1. ゼロ・ウェイスト運動(ニュージーランド・ウェリントン)

ウェリントンで行われたあるローカルマラソンでは、**「ゴミを出さない大会」**をスローガンに開催。

  • ペットボトルは使用禁止 → 給水ポイントはリフィル方式
  • ゼッケンや案内図はすべて再生紙
  • ゴミ箱に分別スタッフを配置し、リサイクル率98%以上を達成!

🚴‍♂️ 2. カーボン・オフセット制度の導入(ドイツ・ベルリンマラソン)

参加者の移動に伴うCO2排出量を算出し、植林プロジェクトに寄付する形でカーボンを相殺。

  • エントリー時に「カーボン寄付オプション」があり、1人3ユーロで植林支援
  • 大会主催者自身も使用電力のすべてをグリーンエネルギー化

🛍 3. エコノミー・エコシステム(日本・長野県エコランフェス)

地元食材のみを使用した補給食、使い捨てプラスチック完全禁止、参加賞は地域産品の手ぬぐいや竹製カップ

  • 運営車両はEV(電気自動車)のみ
  • 使用後のゼッケンを地元の作業所で再加工=エコバッグに変身!

大会そのものが地域と自然に還元する“循環型”イベントに進化しています。


■ 陸上ブランドも「エコ」に本気

Nike、adidas、ASICSなど大手スポーツブランドも、競技用アイテムの**“エコ化”**を進めています。

  • 海洋プラスチックから作られたユニフォーム
  • CO2排出量を80%削減した**“再生スパイク”**
  • 梱包箱まで紙製+植物由来インク印刷

選手のスピードとともに、自然への優しさも“性能”として評価される時代です。


■ 大会に来る「あなた」にもできること

観客やランナー自身にも、エコの一歩は踏み出せます。

  • ✅ 会場までは公共交通で
  • ✅ マイボトル・マイタオル持参
  • ✅ 使い捨て応援グッズより、声援で勝負!

一人ひとりの小さな選択が、大会全体の“エコ度”を変えるのです。


■ 陸上×エコ=未来の当たり前へ

競技は記録のためにある。
でもこれからは、それだけでは不十分。

「走ることで、地球も未来も救う」
そんな価値観が、**これからの陸上の“当たり前”**になっていくはずです。


■ まとめ:速さだけじゃない、「優しさ」が問われる時代

かつてのスポーツは、速さや強さの象徴でした。
けれどこれからは、それに加えて「どれだけ地球に優しく競技できるか」が問われる時代です。

競技場のトラックには、もう1本、見えないレーンが走っています。
それは、地球への配慮を競うレーン

あなたがそのレーンを走る第一歩を、今日から踏み出してみませんか?

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