日本陸連、東京五輪マラソンの酷暑対策 都内で合宿しデータ収集

酷暑が予想される2020年東京五輪のマラソンへの対策を練るための合宿を実施している日本陸連が23日、東京都内で記者会見を開き、河野匡・長距離・マラソン・ディレクターは「想定される条件で選手がどういう反応になるか基礎データを集めている」と説明した。

 

17日から24日までの「測定合宿」は東京都内で実施。昨年のリオデジャネイロ五輪代表の福士加代子(ワコール)や世界選手権代表の清田真央(スズキ浜松AC)ら女子13選手と男子3選手が参加し、女子は30キロ走、男子は20キロ走などを行った。

 

暑さへの体の反応を選手個々に調べ、今後の練習メニューや給水の成分などに反映させる狙いがある。男子の坂口泰五輪強化コーチは「データを蓄積し、課題を絞り込んでいく」と語った。収集データの内容は明かさなかった。

 

合宿は来年夏にも予定している。6日にレースが行われた世界選手権で日本は1995年大会以来となる入賞なしに終わったが、河野氏は「地の利を生かして(暑さによる)パフォーマンスの低下を減らせれば、メダル圏内に入ってくるのではないか」と期待した。

http://www.sanspo.com/sports/news/20170823/ath17082317290004-n1.html