大腰筋を鍛えたら(太くしたら)速く走れるかどうかは正直よくわからない。
このデータはただの結果であって、過程ではない。
相関係数は、あくまでも確率変数の線形関係を計測しているに過ぎない。
また、確率変数間の因果関係を説明するものでもない。
けど、大腰筋が太くて疾走速度が遅い人が1人もいない
というのがこのデータのすごいところだと思う。
なぜいないのだろう?
大腰筋が太いだけでその使い方がわからなければ、
速く走ることができない人がいてもおかしくない気もするが・・・。
そもそも大腰筋は意識的に鍛えることが不可能なのか!!??
走りの中でしか鍛えられない筋肉なのか!!??しかも速く走ることでしか。
そのへんはよくわからない。
けれども、この相関係数0.912という数値にかけてみたい。
相関係数が確率変数間の因果関係を説明するものでもないとわかった上で、
因果関係が成り立つと信じて・・・積極的に鍛えていく!!
因果関係を証明する努力をすることも大切なことではあるけど、
それよりは鍛え方を考えた方が選手としては有意義だと思う。
法則を知らずして、創造は生まれない。
という言葉があるけど、法則を見つけるのは選手の主たる仕事ではない。
それをやるのは科学者の仕事。
私の正直な意見としては、科学者が長い時間とお金をかけて研究してわかっていないことをスポーツ関係の学部でもない学生が解き明かすことは相当難しいと思う。
それがやりたくて陸上をしているなら構わないが、
私はそれ以上に強くなることを望んでいる。
何を信じ、何を疑うかは人の勝手だが、
私は大腰筋は積極的に鍛える必要があると思っている。
情けないことに、データを基に論理的にそれを説明することはできないが、
練習の中で、感覚的にその必要性を感じている。