桐生祥秀が10秒05 今季4度目の10秒0台

陸上・トワイライト・ゲームス(23日、東京・代々木公園陸上競技場)男子100メートル(タイムレース)で、来月4日にロンドンで開幕する世界選手権のリレー代表候補の桐生祥秀(21)=東洋大=が、追い風0・6メートルの条件下で10秒05の大会新をマーク。日本選手初の9秒台は持ち越しとなったが、今季4度目の10秒0台の好記録で優勝を飾った。

 

桐生は「日本選手権でタイムを出せなくて、応援してくれる人をがっかりさせてしまった。次に走るタイムも遅いと、応援してくれる人には失礼。最低限の走りができました」と振り返った。

 

先月下旬の日本選手権100メートルで10秒26の4位に沈み、世界選手権代表入りを逃したが、“再出発”のレースで鬱憤を晴らす快走を見せた。力強い加速で中盤から抜け出して10秒05をマーク。フィニッシュ後は観客に拍手をあおるパフォーマンスを見せるほどだった。

日本選手権を終えてからの1週間は練習に身が入らなかったが、2週間後にようやく本格的な練習を再開。昼過ぎから3時間半かけて50メートル走を70本こなす強化を行った日もあった。

24日で2020年東京五輪の開幕まで3年。桐生は「大きい大会で気持ちが弱いといわれる。どんなにボロクソにいわれようと3年後は見ておけよ、と思います」と力強かった。

http://www.sanspo.com/sports/news/20170723/ath17072320360007-n1.html